時津風部屋で序の口力士の時太山が死亡した事件を受け、日本相撲協会が時津風親方に対し最も重い解雇処分にする事を理事全員一致で可決した。これは相撲界から永久追放する事を意味している。解雇処分は協会としては2度目である。立件される前に処分を決定した背景には大相撲に対する不信感や悪いイメージを一掃させ、人気を低落させないための措置である。にしても対応が遅かったと言わざるを得ないのだが。
「相撲の神様」双葉山が興したという名門部屋で起きた暴行・殺人事件である。これはもう、相撲部屋内で起きた殺人事件といってもいい。行き過ぎを通り越している。しかも金属バットでの暴行を隠す様弟子に指示していたという。更に火葬の手続きを親族より先に行おうとしていた証拠隠滅というより他ならない。親方本人からの退職願は出されぬままこの時を迎える事となったが、解雇処分は事の重大さからして妥当といえよう。横綱朝青龍に下された処分よりもずっと重いものとなった。
時津風部屋は親方不在となるのだが、9日までに新親方が選出される様猶予が与えられた。9日までに新親方が決まらなければ部屋自体消滅するのだが、時津海が有力となっている。