5日に東海北陸道の飛騨トンネルを含む飛騨清見IC~白川郷IC間がついに開通した。飛騨トンネルは全長約10.7kmもあり、道路トンネルとしては関越トンネルに次ぐ日本で2番目の長さとなる。ルートは籾糠山(標高1744m)を貫くコースとなっており、白川郷側はカーブになっているので注意である。
当初は2005年の「愛・地球博」開催前に開通予定だったが、予想以上の難工事となり、4年近く遅れる事となった。土被りが多い所で地表から1000mを越え、青函トンネルよりも厳しい条件だったため11年かかったという。
このトンネルを含む飛騨清見IC~白川郷IC間は、石油などを積載したタンクローリーなどの危険物積載車輌は通行禁止となる。又、対距離料金が関越トンネル同様他の区間に比べ1.6倍で設定される。この開通で高山方面から白川郷までが大幅に近くなる。トンネル東側入口には飛騨河合PAがあり、白川郷方面のみ利用できるスマートICの社会実験も行われる(現在は廃止)。PAはトンネルに挟まれており、流入はトンネル出口手前にある分岐から行う。
当管理人は2005年7月に「愛・地球博」と飛騨地方にレンタカーで足を運んだが、高山から中部縦貫道に入り、飛騨清見ICから東海北陸道に入って名古屋方面へと戻った。当時はまだ白川郷方面が開通していなかったが、開通すればここから白川郷まで長いトンネルを抜けてすぐ行ける様になると同乗していた母に言ったものである。これこそが今回開通した飛騨トンネルである。
本州では横断道がいくつもでき、それだけの難工事を要する長大トンネルもいくつも作られている。それを考えると北海道の高速道路は遅々として進まない感じだ。しかも現在建設中の道東道の夕張~トマム間及び既に開通した日高山脈越えの部分を含め、全長3・4km級のトンネルは多いが、全長5kmを越えるトンネルは1本も作られないという。つまり危険物積載車輌も全線通行可能となる予定である。それを考えるともっと早く完成してもおかしくないはずではあるが、やはりお金が周っていないと言わざるを得ないのか。