都内の夜逃げの一部始終

背景として東北行きの目処がお盆まで立ちそうもない上に、週払いを約束したはずが不払いであるため金銭的にきつくもなってきた。更に仕事でも度々怒られるのみならず、仕事が終わってからの夜も度々説教を受ける様になってきた。正直長くてもお盆までという感じになってきた。お盆休みに入ってしまえば心置きなく脱出できる様な感じになるが、こちらの冬場の仕事が早まるなどの理由を付け、それまで会社の社長などに伝えようと考えていた。そのため、「夜逃げ」は基本的に考えていななったはずだった。

所がである。6日の21時台から22時過ぎにかけて下の階で会社の人に思いっ切り説教を受けたが、まさに何を言って返しても怒られる状態であった。その人が場を離れたが、私はしばらく留まっていた。お盆まで頑張ろうと思ったが、正直な所これで夜逃げしかないと咄嗟に思った。23時過ぎに部屋に戻ったが、周りで起きている者が居なくなった。更にその人がいないのを見計らい「まさに『鬼の居ぬ間に洗濯、今がチャンス!」とばかりに「夜逃げ」の準備を開始した。自分のベッドの周りを片付け、静かに荷物を持って玄関を抜けると、下りて洗濯機のある裏口から出る事ができた。

23:30頃でしょうか、裏から周って環七通りの下を通り抜け、大森駅の方へひたすら向かった。ただ、いくつかのお菓子と酵素が入ったバッグを忘れたことに気付いた。いずれも食品であり、これからわざわざ戻って取りに行くのは危険と判断し、無我夢中でそのまま駅へと向かった。7日の0時過ぎには大森駅に着いたが、できるならJRに乗って離れるべきだと思った。幸い終電が過ぎておらず、0:30過ぎの上野行きに乗車する。

東京駅の次である神田で下車し、入れるネットカフェを探していく。あいにくまとまったお金はメインの銀行口座にあり、朝7時にならないと引き出せない。従って、クレジットカードが使えない上に前払いの所は入れない。その上、外には客引きの女性がうろついているので、うっかり捕まってしまう危険性もある。最初行った所はカードが使えないからダメでしたが、別の所に行ってみると後払いでカード払いができる所があったので、2:20頃チェックインした。これでようやく落ち着いて眠れる所だ

8時過ぎに起き、一旦退出手続を取ってローソンに向かう。ATMでメインの銀行口座から引き出した上、飛行機代の分ネット銀行口座に移す。更に朝食として朝食としておにぎりとパンを購入する。ネットカフェに戻り、ひとまず朝食を取る。そしてネット上で飛行機の予約・決済を済ませる。10:20頃チェックアウトし、ひとまず秋葉原の方へと向かう。いくつかPCなどの店を覗いてみる。UDXにあるうどん店で昼食をとった後、ネットカフェで3時間過ごす。その間に飛行機のネット搭乗票をプリントアウトする。

乗る予定の成田行きのバスの時刻までまだ時間があるので、ひとまず東京駅へ歩いて向かうが、6月の遠征と同様である。17時台に駅に到着するが、駅構内でお土産を少し購入し、東京チカラめしでうま塩ねぎ焼き牛丼の夕食を取る。19時発のバスで成田空港に向かうが、予約はしなくても乗車できた。数分遅れで出発するが、京葉道路を経由して東関東道で向かう。

20時過ぎに空港に到着し、2階にある待合のいすでしばし休憩する。21時過ぎに警備員から2階は夜閉まるから1階に行ってくれと言われ、下に降りる。そこでは既に横になっている者もいる。翌日は朝早いので22時頃には横になったが、23時頃警官に起こされ、身分証明書を提示する。空港のターミナルで夜を明かすのは2年前の8月以来となる。当時は羽田に着いたのが0時近くであり、公共交通機関が全て終了したため、夜を明かす事とした。

明けて8日の4:30頃起き、2階のジェットスターの搭乗口で搭乗手続を行う。トランクと大きなバッグを預けてもらい、搭乗案内が出るまで待つ。ランプバスで機内まで移動し、6:05の便で一路千歳へ向かう。8時前には千歳に到着して荷物を受け取るが、ATMの手数料がかからなくなるのは8:45からであり、それまで朝食を取るなりして時間を潰す。空港内のローソンで朝食としておにぎりとパンを購入する。9:10発のバスで札幌市街へ向かうが、1時間余りで札幌駅に着いて下車する。地下鉄東豊線で移動し、11時前には無事に自宅へと戻った。