4月に労基署の担当者が変わった時に聞いた話を思い出したのですが、当該会社の社長が日当14,000円でやると言っていた事である。その話が本当だとすれば、実際の日当が6,000円に対し、その差し引き分8,000円が何もしなくても社長・会社に入っていくという事である。まさに本当にいい商売だ。
当時当該会社の経営状況が傾いてきており、実際9月には会社の電話がつながらなくなっており、夜逃げして行方不明となった。そこで私にタダ働きに近い待遇で働いてもらうという事で、面接の時になかった東京での仕事という風になったのだろうか。東北の被災地での高収入の仕事を餌にして。
結局それは長続きせず、会社としては思った通りにならなかったのが頭にきたという事で、そのまま黙り込んで賃金不払いを決め続けているのだろうか。大体において、14,000円の仕事を6,000円でやっていただこうというのには無理があるものである。
札幌市内ならともかく、東京で日当が6,000円というのは研修といえどもあり得ない位である。都で定められた最低賃金はもちろん、労働条件や酷暑などの環境を考えれば、最低でも1万円近くになるのが妥当だろうか。研修期間中が2週間程度なら我慢してもいいのかもしれないが、実際の期間はそれ以上であり、内容的に限度を超えていた。
実際研修といえるものは最初の3日程度であり、それ以降は一人前の作業員としての扱いとなった。その働きが充分できなければパワハラの嵐であり、最早「研修」のレベルを超えていた。本来であれば初心者ではなく、一人前の作業員を送らなければならない職場であった事を考慮すれば、当該会社の雇用のミスマッチと言えよう。