お恥ずかしながら今日で大学を卒業して満１０年になります。出た大学は地元北海道ではなく、東北のとある大学の工学部化学系学科でした。しかも卒業後すぐUターンしてしまいました。一方、北海道では北海道拓殖銀行（拓銀）が破綻し、就職状況は現在に負けない位ひどいものでした。学科も道内で就職できる様な内容ではなく、まさにそのまま本州に行くしかないと言えるものでした。

それでも卒業後２年目に職業訓練を受け、秋にようやく千歳の半導体工場に就職できました。しかし、問題は３ヵ月後でした。何と突然切られてしまったのです。以後、いくつもの仕事を転々としながら専門系への就職を目指していました。残念ながらどこからも断られ、その会社は数１０以上、キャリアを付けられず今日に至っています。

大学時代は確かに勉強していたとは言えません。だからといって全く勉強していなかったというとそうとも言えません。自分がいた学科は留年率４・５０％、はっきり言って全く勉強しなかったら卒業できません！現に卒業できなかった人も見ていますし、全入学者の１０％はいるのですから。

それだけに専門系への思いは強く、諦め切れない気持ちが常に付いて回りました。「お金を貯めて進学し、専門系の仕事に就く」、それは半導体工場を切られてからの一貫した目標でした。それがあったからこそきつい仕事でも頑張れたと言ってもいいでしょう。ただ、それだけでは進学資金など到底おぼつかないものでした。

ここ数年ＯＢ会からの会報などの案内は全く届いておりません。実は既に「死亡」扱いになっているからなのです。数年前に同窓会名簿への登録案内が届いた時にそう登録してしまったのです。当時はまともに就職できる事が望めず、非常に絶望的だったからです。

そんな状況を打開するべく色々可能性を探っていましたが、それはホームページ運営をはじめとするインターネットビジネスだったのです。２００２年に最初の登山サイトを作り上げてアップしましたが、当時はまだインターネットビジネスにつながるとは思ってもいませんでした。

とはいえ、最初の運営サイトは実にしょぼいものでした。１つのサイトに無料サーバーを複数あてがう状態だったのです。「これではいけない」という気持ちが強くなり、有料サーバー・独自ドメインで現行登山サイトへリニューアルしたのが２００４年でした。もちろんですが、ホームページ作成ソフトもより高性能なものへと買い換えました。

そんな中見つけたのが「Webノウハウ講座」で、２００５年から取り組んでいきました。ホームページを充実させてアクセスアップを図り、その上でアフィリエイトで収入を得るというものでした。うまくいけば自由な時間とお金が手に入れられる、「まさにそんな世界があるのか」と感嘆しました。

しかし、当時は仕事が忙しいくせに休みも少なく、ホームページをアップしていく時間もあまり取れないものでした。にもかかわらず、余暇の大半をホームページの充実に充てていったのです。ホームページのインターネットビジネスを軌道に乗せた上で進学を目指す、そんな夢を目指していくのでした。