私が大学卒業年度の時、北海道同友会の新卒者対象の会社案内にとある運送会社が載っていた。会社名だけ見れば一目で運送会社とは全く想像できないだけではなく、何の会社かわからない。ただ、創業時は「~運輸」という社名だった。その運送会社は「総合物流企業」と謳っており、北海道を中心に東北・関東まで展開している。
当時私は専門系に近い分野を志望していたため、当然ながら応募しなかった。が、当時はそこまでひどい超ブラック企業とまでは知らなかった。仮に応募して面接すれば受かっていたかもしれない。ただ、当時の私では受かるとすればその様な超ブラック企業位しかなかったのではないか。問題は受かったとしても続くかどうかであるのだが。
数年前、私が一時アルバイトでいたとある石油会社で、その運送会社で4tトラックに乗っていたという方が入ってきた。彼の話ではトラックへの積み込みや荷下ろしをすべて1人でやらなければならず、労働時間が長いためきついという。それでいて給与は時給に換算したら600円いくかどうかであり、午前3時から深夜11時まで働かせられた事もあったという。
私が彼にその運送会社が大卒対象の求人にあった事を話すと、「スタートは皆一緒」といい、幹部候補であっても特別な待遇は一切ないひどい労働条件だという。それと社長がワンマンだという事も言っていた。やはり短期で辞めていく人が多く、3ヶ月もいればベテランだという。
尚、彼は危険物の資格を持っていないためローリーでの乗務はできず、別の配送トラック(ポリ容器)での乗務だった。その仕事はローリーに比べてかなりきつく、一般的に見てもかなりひどいのだが、それでも「前よりは楽だ」という。又、私がここ何シーズンかいた会社でも、その運送会社の事を「とにかく労働時間が長い」とか「他の○○の方が全然いい」という話を聞いていた。