大学卒業後一旦半導体工場に就職を決めたが、その時には一応お世話になった研究室に報告した。当時はまさか切られるとは夢にも思っていなかったものであり、全く想定していなかった。順調にいけば全く音信不通になる事なく同窓会、更には大学時代お世話になった方々の所にも足を運んでいただろう。
所が一転して切られてしまってからは、完全にご無沙汰となってしまった。やはりまともな所に就職できないため顔向けできないというのが大きい。一時は同窓会名簿からも「削除」をお願いした程であり、以来ここ数年会報が届いていない。当時はインターネット起業という概念がまだなかったとはいえ、人生絶望のどん底に完全に叩きつけられ、一時は「再起不能」状態となっていた。
1・2年前にゼミでお世話になった教授が定年退官を迎えられ、祝賀会の参加案内が届いたもの、当時は仕事が忙しく休める状況でなかった事もあって欠席した。まともに就職すれば労働時間が長く休みが少なくて融通の利かない仕事しか就けず、肝心な時に動けないのも足を運べない大きな一因となっている。その様な仕事をずっとしていたのでは一生行けない可能性が高い。従って、インターネットビジネスを軌道に乗せ、成功した暁にようやく顔見せできる次第であるのだが。
大学卒業以降、関東・中部以南には登山遠征などで何度か足を運んでいる。しかも、大学時代まで一度も行った事がなかった四国にまで足を運べている。しかし、東北に限ってみれば全く足を運べていないのである。昨年の夏遠征の帰りに新潟から乗船したフェリーで秋田に寄港したが、下船はせずそのまま苫小牧に向かった。
山において東北にある日本百名山を大学時代に制覇したのが大きいのだが、それにしても足を運べていないと感じずにはいられない。春(行ければ)は南関東や西日本の百名山を中心にアタックし、夏場は中部アルプスなど東北以外の未登の百名山にアタックしているのが大きいのである。それ以外のシーズンでは仕事で休みが少ないため、東北にまで足を延ばす余裕がないのが大きいのである。正直な所、春・夏以外に6~7月や10月辺りにも小遠征できればいい感じであるのだが。
又、北海道から飛行機で行くとなれば札幌東京線が格安であるため、東北よりもかえって関東や中部の方が航空運賃が安く、足を運びやすいのである。それは南東北までJRで行くの比べてもむしろ安い位である。ただ、青森にJRで行くのであれば、飛行機で東京まで行くよりむしろ安いのだが、その割には行けていない。考えてみたらJRで通過する函館にも行けていないのである。
ひょっとしたら近いうちに遠征に出る可能性もあるが、北関東から南東北にかけてを予定している。予定を順調に進めれば東北の山は11年振りとなり、南東北に限っては15年近く振りとなる。しかし、大学時代過ごした所を含め、北東北はまだ予定に入っていない。早ければ来年か再来年辺りで考えているのだが、果たしていつになるのだろうか。