22日にシルバーフェリー室蘭~宮古のフェリー就航、北海道~本州の新たな海上ルートが誕生した。第1便が8時に宮古港を出港し、18時に室蘭港に入港した。そして20時に室蘭港を出港して翌朝6時に宮古港に帰港する。室蘭では10年振りのフェリー航路復活であり、宮古では岩手県初のフェリー就航である。
宮古港からのアクセスとして期待されている三陸沿岸道路や盛岡宮古横断道路は全線開通が間に合わなかったが、2・3年後を目途に全線開通する予定である。特に三陸沿岸道路は宮古から石巻を過ぎて松島の手前辺りまでが無料であり、仙台や関東方面へ行くのに八戸航路を経て八戸から八戸道・東北道を経由して行くより高速料金がかなり低減できるメリットも大きい。尚、盛岡宮古横断道路は全線が自動車専用道路ではなく、部分的に整備されていく様である。
公式ページによると、フェリーの車輌積載台数がトラック(12m換算)が69台に対し、乗用車が20台である。今回の就航はトラックドライバーの休憩の利便を図る目的が大きく、トラックの台数がメインとなっている。乗用車の積載台数は少なめですので、今後この航路を利用する場合は早めに予約するのが望ましいものである。
16年春に急行はまなすが廃止され、北海道新幹線が函館まで延伸したが、鉄道による北海道~本州の移動が割高になった。それ以前は快速列車運行や特例で青春18きっぷでも青函トンネルを行き来できたが、現在は並行在来線の盛岡~八戸も利用できず、割安で行くには不便になってきた。そんな中、格安で行ける新たな海上ルートとして利用できる可能性が増えた事になるが、盛岡~宮古はJR線の本数が少なく、バスがメインという感じである(釜石~宮古はJR線が東日本大震災で2018年7月現在運休中、復旧後三陸鉄道へ移管予定)。
当管理人も昨夏ようやくフェリーで新潟方面へ遠征し、道外へマイカーを乗り入れる事ができた。行きはフェリーを苫小牧東~秋田で利用、秋田~新潟は車で走り、帰りはフェリーを新潟~秋田~苫小牧東で利用した。この室蘭~宮古の航路を利用してのマイカー遠征も計画中であり、今後1・2年以内に行おうと思っている。
<関連記事>
「18年3月室蘭~宮古にフェリー就航 震災復興へも」