21日の15時に道東自動車道のトマムIC~十勝清水ICの区間20.9kmが開通した。この区間は道央と道東を結ぶ区間のうち、これまで未開通だった夕張~十勝清水の区間の一部である。日高山脈を越える区間であり、かねてより冬の難所となっている標高1023mの日勝峠や標高744mの狩勝峠よりもより低い標高626mで通行する事ができる。標高が下がる事により、霧の発生頻度が少なくなり、より安全に通行する事ができる様になる。又、道路の線形が緩やかになるのでより高速走行ができる様になる。
尚、トマム~十勝清水の通行料金は普通車で700円である。トマムICには料金所がなく、十勝清水IC及び本線料金所でトマム~十勝清水の通行料金が徴収される。2年後には占冠~トマムが開通、更に2年後には夕張~占冠が開通する予定である。そうなると道央と道東がようやく高速道路でつながる事になり、所要時間が短くなって行き来しやすくなる。
しかしながら、本州の各縦貫道や横断道に比べれば開通が遅れているのは否めない。本州や四国・九州では縦貫する高速道路がきちんと整備されているのに、北海道ではこの様に未開通の区間が未だ存在している。夕張~十勝清水の区間は多数のトンネルが建設されるが、いずれも全長5000mを下回るという。つまり危険物積載車輌でも通行できるという事である。一方、本州では縦貫道・横断道共に危険物積載車輌が通行できない全長5000mを越えるトンネルがいくつも造られている。それを考えたらもっと早く作られなかったのかと思わずにはいられない。