<下記リンクの記事より引用>岐阜県の乗鞍岳で19日、観光客ら9人が体長約130センチの雄のツキノワグマに襲われた事故を受け、高山市は乗鞍スカイラインを一時通行止めにしてパトロールを行った。21日以降も見回りを強化し、クマよけのスプレーを設置するなど警戒している。
ツキノワグマが出没したのは北アルプス・乗鞍岳の登山口となっている畳平である。乗鞍岳は3000m峰で畳平は2700m位あるが、ここまで乗鞍スカイラインなどの車道が通じており、周囲は山小屋も多い。畳平にはバスターミナルがあり、レストランや土産物店がある。
乗鞍岳は「ハイヒールでも登れる3000m峰」と呼ばれる程であり、全国の3000m峰の中で登山口から一番早く頂上に立つ事ができる。標高差300m強しかなく1時間半位で頂上に立てる。しかしながら頂上部は岩場であり、ハイヒールで登るのははっきり言ってやめた方がいい。
言わば富士山の五合目の様な人が多く集まる登山基地であり、そういう所にクマが出没した様なものである。ただ、本州でこれだけ標高が高いとクマの餌となる植物が少なく、従って出没自体珍しいものである。それだけにすぐに対策ができなかったのだろうか。
もっと人が集まっていればより被害者が多く出ただろう。しかも登山者だけではなく、観光客も訪れる所だけにクマ対策の知識に乏しい者も少ないだろう。