進学のため悪あがきを続けてきた訳

10年近く前に千歳の半導体工場を切られたが、以後専門系に進もうとあれこれもがいていた。実際就けなかったのはご存知の通りであるが、当時唯一就くための方法は大学院などに進学する方法だった。今の様に化学系の派遣登録サービスが札幌まで届いていなかった時代であり、企業に就職できなければそうでもして潜り込むしかなかった。

だが、進学には経済的な大きな壁が立ちはだかっていた。授業料免除を利用し、奨学金をもらったとしても生活費までは賄えないものだった。そのため、仕事を打ち込んでひたすら資金を貯めようとしていた。その一方で地元の大学のいくつかの研究室に何度か足を運び、可能性を探っていた。その様な活動は特に2005~2006年が活発だった。

一方、趣味のホームページ作成・運営が過熱化する一方で、ホームページ運営によるインターネットビジネスの可能性を感じていた。ただ、忙し過ぎた故戦略を色々見回す事ができなかったのと、自分の携帯がまだパケット定額サービスに入っていなかった事もあり、競争が過熱してきているPCサイトのビジネスのみに投じてしまった。それがいけなかったと言えるのだが。

正直な所、専門系の職に就けた方が時間給や休日、あるいは福利厚生などが自分がこれまでとりあえず就けた職に比べれば断然いいし、何より大学時代の事を少しでもつなげられる。それも近年までこだわってきた大きな理由である。

「歳も歳なんだし欲を出しても仕方がない」と思える所であるが。諦めるのはいくらあがいてもダメで完全に諦めが付いた場合であり、現状はまだ悪あがきしている段階だ。少なくともインターネットビジネスで一本立ちできる事を。それが達成できればこれまでできなかったあれこれを達成できるのであり、そのため時間を惜しんで頑張って来れたのである。

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